色図鑑
人物の色
チンギス・ハン

チンギス・ハン

モンゴル帝国を興し、東西交易路を支配したイル・ハン国を建てた、大変有名であるチンギス・ハン。その名は「鋼鉄のオオカミ」を意味しており、その武勇や遠大な視野、人望に基づく政治手腕から一時代を代表する英雄として、世界的に知られています。

ステップペ・ブラウン

チンギス・ハンが生まれた場所であるステップペ(モンゴル高原)の景色を思わせる、温かみのあるブラウンの色。この色は、彼の率いるモンゴル帝国が占領した土地の色とも言えます。地に根ざした力強さ、多様性、長大な国土の広がりなど、チンギス・ハンの人生やエピソードの中に見られる要素がこの色には含まれています。

カムフラージュグリーン

チンギス・ハンが率いた騎馬隊は、その多数の騎兵による大規模な移動が可能な点で、その時代の軍事史に革命をもたらしました。彼らが身を隠したり、戦況に合わせて進退したりするためには、擬態によるカムフラージュが重要だったと言われています。そんなモンゴル軍にとって欠かせない色が、グラスグリーンのようなカムフラージュグリーン。草原を渡って進軍した時の風景ともマッチしているでしょう。

サンセットオレンジ

チンギス・ハンが統治した時代は、様々な地域の文化や人々が交流を始めたころであり、ユーラシア大陸において広範囲に及ぶ文化的交流が行われました。このような、多様性や柔軟性、強さを表す色がサンセットオレンジです。時には赤にも近く、戦いにおいての勝利やその騎馬民族の象徴としても使われた色です。

まとめ

チンギス・ハンといえば、草原の自然や、遠くシルクロードまで届いた商品、多民族・多文化の共存といったイメージがあります。今回紹介した3つの色も、彼の人生や時代の象徴的な色を表しています。モンゴル高原の温かみあるブラウン、騎馬隊に必要だったカムフラージュグリーン、多様な文化の共存を表すサンセットオレンジは、モンゴル人たちのライフスタイルや、幾多の戦いを支配した彼の強さと、遠い時代の匂いを感じられます。