宇宙を舞台にした小説で、宇宙飛行士を目指す読者にぴったりの3選
宇宙という、人間がまだ完全には知り尽くしていない壮大な舞台。その中で活躍する宇宙飛行士は、多くの人の憧れの存在だろう。そんな宇宙飛行士を目指す人には、宇宙を舞台にした小説がおすすめだ。
ここでは、宇宙飛行士を目指している人にぴったりの小説を3つご紹介する。
1. 『アルテミス』
『アルテミス』は、アンディ・ウィアーによるSF小説だ。原題は『Artemis』で、2017年に出版された。また、映画化が予定されている。
舞台は、月。主人公はジャズ・バッシュラ、月の都市アルテミスで住み込みの整備士をしている女性だ。ある時、彼女は一攫千金を狙って密造品の運搬を引き受けるが、そのことが彼女を思わぬ危機に陥れる。
この小説は、宇宙飛行士であるわけではないが、月の住人という設定から、宇宙に興味を持っている人にもおすすめだ。舞台は孤独ながらも刺激的なもので、主人公が急転直下の状況に陥る展開は読んでいる人の緊張感を高める。また、彼女の整備士としての技術力や小さなトリックなど、宇宙に特化した舞台設定の中での人間ドラマも楽しめる。
2. 『宇宙兄弟』
『宇宙兄弟』は、小山宙哉によるSF漫画。単行本全36巻という長編だが、アニメ化や実写映画化もされている。
主人公の日向雄大と宇宙航空研究開発機構の新人システムエンジニアである一心太助は、兄弟揃って宇宙飛行士を目指している。物語は、そんな二人の日常から、宇宙飛行士を目指すための様々な試練を経て、ついに宇宙に飛び立つまでを描く。
この小説は、宇宙飛行士を目指す主人公たちが、宇宙飛行士として必要な技術や知識を習得し、成長していく姿を追いかける物語だ。実際の宇宙開発計画を意識した描写もあり、宇宙飛行士を目指す人には、参考になることも多いだろう。また、兄弟の絆や助け合い、友情など、人間ドラマも盛りだくさんだ。
3. 『2001年宇宙の旅』
『2001年宇宙の旅』は、作家アーサー・C・クラークによるSF小説である。1968年には、スタンリー・キューブリック監督によって映画化された。
物語は、人類が宇宙旅行を実現する未来を描く。その中心には、宇宙船「ディスカバリー号」の乗組員たちがいる。彼らは、異星人の存在を知るために、木星周辺へ向かうが、途中でブレークダウンを起こし、地球との連絡を失ってしまう。
この小説は、壮大な宇宙の舞台と、科学的な描写が特徴的だ。また、人工知能HAL 9000の存在や、宇宙旅行中に起こる不可解な現象など、サスペンスやミステリー要素も含まれる。だが、特に宇宙飛行士にとっては、宇宙船の裏側にある技術的な描写が興味深いだろう。
まとめ
宇宙を舞台にした小説は、宇宙飛行士を目指す人にとって、刺激的な物語とともに、実際に必要な知識や技術を身につけるためのヒントになることもある。今回ご紹介した『アルテミス』『宇宙兄弟』『2001年宇宙の旅』は、どれもおすすめの作品だ。宇宙開発は、ますます進化していく。その未来に夢を持ち、自分自身が宇宙飛行士になったつもりで、この3つの作品を読んでみることをおすすめする。